アダルトチルドレンで苦しむのは、なぜ?|その苦しみがトラウマになる前に

現在、一般的に「アダルトチルドレン」と呼ばれている心の状態は、

「不安障害」という症状であることが多いです。

対人面や社交面で不安や負担を感じる

「社交不安症(旧:社交不安障害)」が、

あなたが日頃感じている「アダルトチルドレンの症状」なのです。

 

こうした心の状態で生きている人は、

「恥」ということに、とても過敏なところがあります。

 

何か、自分が設定していた状況に

自分で自分が到達できなかったり、成果を得られなかったり

自分の中での「あるべき状態」に自分がないと

「恥」という感覚を抱きやすくなります。

 

これを簡単にいうと、

「べき思考」と言います。

 

○○するべき。○○であらねばならない。

 

こうした決まりを自分で作ってしまい、

それに合わない状態の自分を許せず、居心地の悪さを感じて

「恥」と感じてしまうのです。

 

なぜ、「べき思考」が生まれて、

自分に「恥」の意識を持つようになったのか?というと

 

あなたが、それは「恥ずかしいことだ」と

思い込まされてしまうような

過去の人生経験の積み重ねがあったからです。

 

幼い子供は、自分の身近な人を基準にして

物事の判断をする訓練をして成長していきます。

 

このとき、身近な人(近親者)が

偏った価値観や固定観念を持って

あなたと接していると、

あなたは、自分の価値基準ではなく

近親者の価値観を基準として判断する訓練を積んでしまいます。

 

そして、その近親者の価値基準を満たせない自分を

「恥ずかしい状態」だと認識するクセがついてしまったのです。

 

あなたが、人の顔色ばかりうかがって

自分らしさを出せずに、

人の期待に答えるばかりの

自己犠牲のいい子ちゃんを演じていると感じるのは

このためです。

 

そして、その期待に応えられない自分に

苛立ちや矛盾を感じたり、

期待に応えさせられている相手に

怒りや憎しみを抱いたりします。

 

そうした経験の積み重ねで

自分の基準で物事を判断することが苦手で

常に人の顔色を伺ったり、周囲の評価を気にしたり

それに応えられない自分に

無能さや、恥ずかしさを感じるようになり

次第に、人と接すること自体が負担になって

 

人との関わりを避けるようになってしまったり、

逃げられない状況に追い込まれることを予測すると

その不安から、過呼吸などの発作や、

頭痛、めまい、動機、

予定外の生理などの症状が現れたりします。

 

このような状態は、PTSDと同じです。

PTSD(心的外傷後ストレス障害)というのは、

過去の辛い経験から未来を予測してしまう際に起きる

心身に不調が現れる一連の症状を言いますが、

 

このPTSDには、災害や事故などのような一過性のものと

長い年月に渡って長期間繰り返されることによって起きる

複雑性PTSD(複雑性トラウマ)があります。

 

複雑性PTSDは、その継続された過去の経験から

当事者が、より「逃げられない」という意識を持ちやすく

人・自分・環境に対して、

基本的な信頼感が欠如してしまうことから

常に、不安と不信感を持って生き続けることになり

非常に生きづらい状態で、毎日を過ごしていることになります。

 

毎日、息苦しくて、モヤモヤとした状態です。

 

これらの状態は、トラウマから引き起こされます。

トラウマ、というのは、過去の辛い記憶のことです。

人は、自分では対処しきれないほどの辛い経験をすると

「また、あの時と同じ辛い目にあったらどうしよう」という

不安や恐怖感で心が支配されてしまいます。

 

記憶

 

トラウマは、脳の中に保存されている過去の記憶です。

現在の辛い経験が、将来のトラウマになります。

これ以上、辛い思いで生きていたくない!と思ったら

脳に新しく、「安心」の経験の記憶を学習させてあげる必要があります。

 

自助グループで行なっているお話会やミーティングは

こうした脳に新しい「安心」の記憶を学習させるために

とても効果的な空間です。

 

あなたは、おそらく これまでの人生の中で、

疎外感は飽きるほど感じてきていたものの

確かに、自分は受け入れられているという

受容感を得られることはなかったのではないでしょうか。

 

それは、安心できる環境や安心して

自分の弱音や本音を暴露できる

相手や場所や環境に恵まれなかったからではないですか?

 

そして、その怒りの矛先が

父親や母親、近親者や環境に向かっていたのではありませんか?

 

毒親、毒母という言葉が、

自分の心にフィットして、

とても納得がいく言葉に感じられたのは

あなたが、そうした自分の本当の心を

安心して暴露することが許される環境を持てなかった

過去の人生経験から生まれてくる感情だからです。

 

感情には、一次感情と二次感情がある場合があります。

例えば、母親に抱きしめて欲しかったのに

それをしてもらえなかった時に、

「悲しい」「寂しい」と感じたのが一次感情だとすると、

そうした感情で傷ついている自分を守るために

母親へ「憎い」「嫌い」「腹立ち」などの感情を向けることで

自分の傷ついた心を守ろうとする。

これが、一次感情と二次感情です。

 

あなたが、自分の気持ちがわからなくなっているのは

本来の感情である一次感情が

自分を守るための二次感情に隠れてしまっているためです。

 

この一次感情のことを、

「インナーチャイルド」と呼んだりする人もありますが

私は、あまり「インナーチャイルド」という言葉は好きではありません。

 

一次感情は、幼少期だけに生まれる感情ではないからです。

 

言い換えると、トラウマ(スキーマ)ということになります。

スキーマというのは、簡単にいうと

「それがあるから辛い」という、辛さの根源・中核のことです。

 

あなたが、カウンセリングで2時間かけて話したことを

一言で言い表すなら、どう言いますか?という時に口にすることです。

 

「あの時、母に辛かったねと言って欲しかった」

「死んでしまうのではないかと思うほど怖かったのに誰も気づいてくれなかった」

 

その、たった一言で言いあらわせる辛さが

脳の中で、たくさんの二次感情に埋もれて見えなくなっていた。

表層面に見える、

母への怒りや憎しみ、

社会や対人面での、不安や恐怖に埋もれて

本来の自分が感じていたありのままの感情を

見失ってしまっていた状態。

 

それらを、もう一度、自分の中で整理して

棚卸しをするために

おはなし会、自助グループでのミーティングというのは

とても効果的な役割を果たします。

 

まだ、おはなし会に参加したことがない方や

過去のお話会で、効果が感じられなかった方は

おそらく、そういう経験をさせてもらえる会の環境に

恵まれなかったのだと思います。

 

安心できる環境で、

一度 自分の感情を言葉にして話してみる経験を

体感してみてください。

 

きっと 世の中が、違って見えることでしょう。

 

 

 

 

 

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