人生のさすらい人のあなたに

人生のさすらい人のあなたに

「何者かでなくてならない自分」

そう感じてしまう気持ちについて

お話ししてみたいと思います。

 

あなたは、

「人生の目標がわからない」

「生きている意味がみつからない」

 

そう感じることはありませんか?

 

これは、ひと昔前は

「自分探し症候群」と

呼ばれていました。

 

そして、

「何者かでありたい自分」を抱えた

不安な人たちに対して

 

「資格を取って幸せになろう!」という

資格情報ビジネスが流行しました。

 

世の中がいろいろな専門職や

いろいろな名前の資格保有者であふれ

「●●師」「××コーディネイター」

そんな肩書きがあることが

ひとつのステータスのように

受け取られていた時期がありました。

 

そうすると

何も肩書きがない自分が

遅れているような

取り残されているような

劣っているような

みじめな気持ちになって

 

「自分もなんとかしなくては!」と

慌てて高額のセミナーに飛びついたり

カタカナ資格の資格講座に入ったり

そんなことが起きていたことがあります。

 

そして、少し時間が経って冷静になると

「そんなに興味があったわけでもないのに

大金使って、損したな」

「教室に行っても友達ができるわけでもないし」

「他の人たちは楽しそうなのにツマラナイな」

そんな後悔の気持ちがやってくる。

 

でも、毎月届く受講料支払いの

クレジットカードの残額をみて

「ああ、また今月も払わなきゃ」と

ため息をつきながら

そんな自分にウンザリしている。

 

どうしてみんな幸せそうに生きてるの?

どうして私は何も見つからないの?

どうして幸せになれないの?

 

そんな気持ちにおそわれて

自暴自棄になっていませんか?

 

さて。

人間の心の発達段階の中に

「モラトリアム期」という時期があります。

 

この「モラトリアム期」というのは

青年期後半、高校生から大学生くらいまで。

高校、大学、就活までの時期です。

 

この時期は、自己確立が完了して

「自分が進みたい道」が

なんとなく方向が見えてきて

 

自分は、どんなことが好きだから

どんな仕事をして生きて行きたい。

自分は、どんな人たちと

どんな人生を歩んで行きたい。

 

そんな方向性を

精神的に見定める時期です。

 

モラトリアム期というのは

「社会的な責任の猶予期間」といいます。

 

社会人として

責任を負わなければならなくなる前の

心の準備と助走期間です。

 

アダルトチルドレンで悩んでいる人は

このモラトリアム期までの道のりが

障害物だらけだったので

それを迎えることが困難な人が多いのです。

 

自由に思いを決めさせてもらえなかったり

自分の感情や

自分の心の存在を認めてもらえなかったり

環境にあわせて生きることで精一杯で

「自我」を持つことができなかった環境。

 

「自分の意思を持つこと」=「自己中」

 

そう思い込んでいたり

「我を張ることは罪悪である」と

そう思い込まされて

自分を殺して我慢することが

生きるための方策であると思い

いいたいことも言えずに生きてきた人。

 

それが、

アダルトチルドレンの心の中です。

 

そうすると、

あなたは「人生の夢」を

見ることができなくなります。

 

「夢」や「希望」や「目標」は

誰かのために報いることで

その成果や心の報酬を受け取っていたので

 

「自分のための報酬」を受け取る心が

まったく機能しなくなっているのです。

 

そして、夢、希望、目標の意味がわからず

なんのための人生?

誰のための人生?

こんな私に誰がした!!と

怒りや困惑の中で

永遠の自分探しの旅が続きます。

 

こうした人たちのことを

小此木啓吾は、

「モラトリアム人間」と名付けました。

 

永遠にモラトリアム期から

抜け出せず

自分探しの旅を続ける

人生のさすらい人です。

 

この「モラトリアム人間」

「人生のさすらい人」が生まれた

根本的な原因は

「自由意志を持つことが許されなかった環境」

それが、原因です。

 

家族や家庭、

親や兄弟、

自分の育った環境の中で

 

自分の気持ちよりも

環境を優先しなければならなかった

そんな不幸な環境があったからです。

 

こうした環境で生きていない人は

「ただ自分が生きていること」

それに絶対の自信があるし

生きていることの意味なんて

いちいち考えたりせず

毎日、普通に呼吸をして生きています。

 

アダルトチルドレン、

モラトリアム人間と呼ばれる人たちは

「今、自分が息をする意味」

それすら、考え抜いて生きています。

 

自分が何かをすることに

「理由」がなければ

不安になるからです。

 

「理由」と「目標」は違います。

アダルトチルドレンにとっての

「理由」や「目的」は

「環境に自分をあわせて安全を確保する」

それがすべてのきっかけになっています。

 

例えば、ピアノの練習をする理由は

「練習しないと母親が怒るから」

ピアノの練習をする目的は

「練習すれば母親が怒らないから」

 

この中のどこにも

「自分の自由意志」はありません。

 

「理由」も「目的」も

自分が、その環境で生き延びるための方略です。

 

「ピアノの練習を放り出して

友達との約束で遊びに行きたい」

これが あなたの

自由意志だったとしたら

 

「そんなことをしたら叱られる」という

自分の自由意志を選択することへの

後ろめたさや罪悪感がつきまといます。

 

自己確立、自我同一性

アイデンティティーの確立というのは

「自分が何が好きで何がしたいのか?」

 

その自分の自由意志の確認作業の

繰り返しの中で

確立して手に入れていくものです。

 

ところが、自分の自由意志決定が

環境によって邪魔され続けると

自分で自分がどういう人間なのか

その確認ができなくなります。

 

「自分はなにものか?」

 

わからないのです。

 

そして、夢や希望や人生の目的は

自分が幸せになるために

手に入れるものだと

理屈ではわかるけど

自分の幸せってなんだろう?

 

資格を取ること?

肩書きで自分を語ること?

 

人に説明できる自分でなければ

生きていてはいけない。

価値のない、生きている意味のない人間。

 

そう感じてしまうのが

アダルトチルドレンの心の構造です。

 

あなたは、

「自分はなぜ、息をしているのだろう?」

それを1秒も休まず

答えを探し続けていたのです。

 

そんなの息苦しいし生きづらいですよね?

 

では、どうしたらいいのでしょうか?

 

それは、

「人生を探す必要なんてない!」

「ただ生きているだけで何が悪い!」

「私は、ここで生きている!邪魔するな!」

そう思えるようになれたら良いのです。

 

モラトリアム人間は卒業できます。

ですから安心してくださいね。

 

まず最初に手に入れるものは

「自分は何を思っても自由!」

「私の命は私のもの!」

 

心の底から

そう信じ切れる安心経験を

少しずつ繰り返してあげてください。

 

あなたは

自分の気持ちを否定され続けて

それに耐えることで

生き延びてきたのです。

 

あなたは、もう大人。

自分で選んで良いのです。

 

自分の心に正直になってくださいね。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

おすすめ記事


にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 心理カウンセリングルームへにほんブログ村 メンタルヘルスブログ ピアサポート・ピアカウンセリングへにほんブログ村 メンタルヘルスブログ アダルトチルドレンへ

アダルトチルドレン*メールカウンセリング

幸運になる心の体力を養うために
加納由絵の無料メールマガジン
読者登録フォーム
お名前(姓名)
 
メールアドレス
ページ上部へ戻る