日本の精神疾患への関わりの歴史・恥と自己責任の文化

日本の精神疾患への関わりの歴史、と

とても硬い言葉から書いていますが

そんなに難しいことは書きませんので

どうぞご安心ください。

 

あなたも、一度は映画や

昔の古い時代のTVドラマなどで

観たことがあるのではないでしょうか?

「座敷牢」の存在について。

 

横溝正史の金田一耕助シリーズなどで

たびたび登場しますよね?

あの「座敷牢」です。

 

精神疾患は、生まれつきの

脳の機能障害と

生まれてからの生活環境から受けた影響で

精神的にダメージを受ける場合の

ふた通りがあります。

 

細かく分けると

その相互作用というのもありますが

ここでは、その話は省きますね。

 

日本人は、もともと

「心(精神)を病む」ということを

「恥」と受け取る文化を持っていました。

 

家族の誰かが心を病むと

それは家の恥。

 

他人に知られてはいけない。

ということで、隠すために

「座敷牢」に閉じ込めた。

 

座敷牢について、ご興味がある方は

こちらをご参考に。

 

日本人が「恥」の意識を

強く持つようになったのは

「コミュニティー」を意識することが

他の民族よりも強いからではないかと

私は考えています。

 

出る杭は打たれる

和を乱す者ははじかれる

差別と偏見と疎外と排除。

 

この意識が、日本人は

とても強いように感じます。

 

なので、いつも

周囲やお互いの様子をうかがいながら

自分の立ち位置を決める傾向がある。

 

みんなと同じだと妙に安心する。

自分だけ違うとなんとなく落ち着かない。

 

個としてあるよりも

所属や帰属感を大切にする。

 

そんな感じですね。

 

 

さて、前置きが長くなりましたが

ここからが本題です。

 

日本人は「心を病む」ことに

とても恥の意識を持つ民族。

 

なので、誰にも相談しません。

 

そんなこと相談したら

「意志の弱い人間」

「人としてダメ人間」

「自分で自分に責任を持てない人間」として

 

世間から冷たい扱いを受けることを

とても恐怖しているからです。

 

そして、そんな自分に対して

誰よりも嫌悪感を抱いている。

 

自分で自分をなんとかできない

どうしようもないダメ人間。

 

家族からも、そうした

心ない言葉を浴びせられて

さらに恥の意識を高めてしまう。

 

自分への恥の意識のことを

「セルフスティグマ」といいます。

 

その恥の意識が

カウンセリングを受けることへの

大きな抵抗感にもなっています。

 

過去、

私が面談をさせていただいた方は

たった一度のカウンセリングで

気持ちが切り替わって

楽になれた方も大勢います。

 

それは、

私のカウンセリングの

技術や内容というよりも

 

そのくらい、誰にも話せず

ツライ気持ちを抱えていた自分に

 

やっと自分への労い(ねぎらい)の気持ちを

持つことができたことが理由です。

 

ツライと思っていて良かったのだ。

ツライと感じて当たり前だったのだ。

自分が悪かったのではなかった。

 

それは、どんなに自分一人で

努力をしても得られないことです。

 

誰にも話せず

心のケアを受けずに生きていると

どんどん自分に対する

「被害者」の意識が強まってしまいます。

 

実際に、被害を受けている方なら

なお一層、被害者意識が増してしまい

 

自分や人への攻撃的な気持ちや

いらだちが増して

 

人間関係にうっとおしさを感じたり

そうした攻撃的な部分を出して

相手と接してしまうことで

人が離れていってしまい

 

気がついたら、一人で

取り残されていた。

 

そんな状態になってしまいます。

 

つらくて理解されず

孤独に打ちひしがれて

 

自分は、どうして

こんな目に合わなければならないのか!と

 

その怒りをぶつける対象が欲しくなる。

 

それが、家族の誰かであったり

友人や知人、恋人だったり

上司や教師だったりします。

 

誰にも気持ちを打ち明けることができないことほど

人間の心を打ちのめす環境はありません。

 

あなたの心は、座敷牢の中に

入ったままになっていませんか?

 

叫んでも、誰も来てくれないと

あきらめていませんか?

 

叫んで呼ぶのではなく

自分から訪ねてみませんか?

 

電話をかけるだけでもいいかもしれない。

メールを出すだけでもいいかもしれない。

電車に乗って、

話を聞いてもらいに行ってもいいかもしれない。

 

ほんの少し「動く」こと。

 

それだけで、あなたの苦しみは

解決に向けて変化し始めるのです。

 

誰かに相談するのは「恥」ではありません。

 

もし、恥の意識があるのなら

そこから変えていく必要があるでしょう。

 

その「恥の意識」は

いつ、どこで身についたものですか?

 

思い出してみてくださいね。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

おすすめ記事

アダルトチルドレン相談*メール受け付けます プロの専門カウンセラー24時間対応*アダルトチルドレン相談

アダルトチルドレンの電話相談受付ます どうしたらいいのかわからない気持ちをスッキリさせます

ページ上部へ戻る