認知の歪みとは?

CBTカウンセリングサロン「花月夜」の加納由絵です。

カウンセリングやメンタル関連の本や記事をみると、
よく 「認知の歪み」という文字が目に入ってきます。

でも、それじゃあ「認知の歪み」って、何?って考えると わかりづらいですね。

そんなとき、私は大好きな本の内容を引用して ご説明をしています。
数年前に大ブームを呼んだ、渡辺和子さんの著書「置かれた場所で咲きなさい」の中に
こんなエピソードが出てきます。


あるお母さんが小さな子供の手を引いて、水道工事をしている工事現場に通りかかります。

そのとき、お母さんは子供に
「あら、見てごらんなさい。ああやって一生懸命にお仕事をしてくださる
オジサンたちがいるから
あなたは毎日安心して水道から美味しい水が飲めるのね。
近くを通ったら『ありがとう』ってお礼を言いましょうね。」
と言います。

そこにまた、別のお母さんが来ます。
すると、そのお母さんは子供に
「ほら、見てごらんなさい。ちゃんと勉強しないと、あんな仕事しかできないのよ。
あなたはキチンとお勉強をして良い学校へ行きましょうね。」
と言いました。

どうでしょう。

ここで言いたいのは、どちらのお母さんが良いお母さんでしょう?ということではありません。

人は、同じものを見ても、同じことを聞いても、感じ方は人それぞれ。
人の数だけ、物ごとの感じ方・受けとり方は違うということです。

これを図で考えると、このようになります。

ある出来事や状況にあったとき、
人は過去の自分の経験に基づいて得た体験や情報から、
自分が どう行動するか、どう考えるかを無意識に選択しています。

人間は無意識に、どう考えたいかを自分で選んで結論を出しているのです。

その選び方には、人それぞれの「クセ」があります。
そして、そのクセやパターンが、さまざまな事がらから受けた影響で
ストレスを感じたり、発想や行動に抑制をかけてしまったりしています。
この「考え方の不具合なクセ」のことを、「認知の歪み」と言います。

長い人生の経験の中で、物ごとの受け止め方にパターンやクセができている。

それが、ストレスの原因になっている、ということです。

ひとつの出来事でも、人によって受けとめ方・感じ方は さまざまです。
たとえば、次のようなとき、あなたなら どう感じますか?

【事例】 予定の時間より早く相手が帰った場合。

・今回の契約はキャンセルだろうか。
・急な要件で呼び出されたのだろうか。
・自分が時間を間違えていたのだろうか。
・あとで連絡して理由をきけば済むことだ。
・やっと一人になれた。

上の二人のお母さんのエピソードで考えると
それぞれのお母さんは、なぜ子供に そう言ったのか。

そうした考え方・受けとめ方をするようになった、過去の経験や情報は
それぞれのお母さんの価値観やものごとのとらえ方に どう影響してきたのか。

それぞれの価値観の中で
二人のお母さんは、どんな生き方をしてきたのか、と考えられます。

「考え方のクセ」=「認知の歪み」に気付くこと。

これが、治療の第一歩になります。

これから、少しずつお話を続けていきたいと思います。

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