被災地でのアートセラピーの危険性 | 熊本地震 震災被害 被災地 グリーフケア


こんばんは。
心理カウンセラーの加納由絵(かのうよしえ)です。
今日は、被災地でのアートセラピーの危険性について、お話ししたいと思います。
これは、精神医療の先進国であるアメリカでの調査報告によるものですが
震災などの被害にあった被災者に対する心理的な介入は
逆効果になる危険性がある
との研究データ報告があげられています。
震災・被災者ボランティア、傾聴カウンセリングは
その時期を見誤ると、被災者の精神面に多大なダメージを与えてしまうというのは
先日の記事に書かせていただきましたが
それなら、お絵かきなら良いのでは?と、お考えになる方もあると思います。
先日、被災地に数百人規模のスクールカウンセラーを派遣すると報道がありましたが
これは、専門家の間では、非常に懸念されている「わかってない行政」の結果でもあります。
被災などで、衝撃的なショック状態にあり、混乱している被災者にとって
その精神状態、心の動揺が落ち着いてくるまでは
他者は静観することが大切だというのは、専門家の一致している意見です。
その理由は、「人間の自然治癒力」です。
人間は、身体に傷を負ったとき、重症でも軽傷でも、
時間が経過すると共に、自然に その傷は治っていきます。
骨折していても、いずれ骨は元通りになります。
医師は、その回復や自然治癒力を妨げないように
傷に添え木をしたり、ギプスをしたり、止血をしたり
その痛みやツラさを緩和するために、鎮痛剤を出したり
感染症の予防のために、抗生物質を処方したりしますが
基本的に、傷の回復は、本人の持つ「自然治癒力」にかかっています。
心の傷も同様で、
どんなに立ち直れない状況に陥ったとしても
人には、その人なりの心の傷の回復のプロセスがあり
その人なりの、「自然治癒力」を持っているのです。
問題は、ただひとつ。
その、本人が持つ「自然治癒力を阻害するものを取り除くこと」
ただ、それだけなのです。
ここで、本人の持つ自然治癒力を阻害するものとして考えられるのが
不適切なカンセリングやセラピーによる介入です。
簡単に言うと
「せっかく心のバランスを元に戻そうとしている被災者の心の中を
勝手にいじり回すな!!」
ということです。
特に、学童や幼児には簡易に行えるだろうと思われる
「お絵かきセラピー」ですが、これは とても危険なのです。
「好きなように描いてね^^」と言えば
ストレス発散になって、リフレッシュできるだろう、なんて考えたら大間違い。
子供たちは、描いている間に
心の中の傷を描き出してしまい、それは どんどんエスカレートして
収集の付かない事態を引き起こしてしまう可能性があります。
特に危険なのは、水彩絵具のような色が混ざり合うもの。
色が混ざって違う色が現れることで
その色の変化から、思わぬ心的ショックやダメージを誘引してしまい
PTSDの上塗りをしてしまうことにもつながります。
このアメリカでの報告によると、結論としては
「PTSDは介入を受けた被災者より、介入を受けなかった被災者の方が回復率が高い」という
非常に衝撃的な数字が出ています。
人間には、自分で自分の心のバランスを元に戻すことができる
「自然治癒力」が、備わっているのです。
自己満足のために介入したがるカウンセラーやセラピストが
昨今は、非常に増えていますが
「見守り」こそが、
最大のケアになるということも覚えておいていただきたいと思います。
被災公立学校復旧 ほぼ全額を国費で負担 カウンセラー派遣も強化【参考記事】

 体験カウンセリング日程 
◆2016年5月24日(火東京都 錦糸町サロン
【体験カウンセリング】アダルトチルドレンまたは不妊カウンセリング 
◆2016年5月27日(金) 千葉県 柏サロン
【柏サロン*期間限定】アダルトチルドレンまたは不妊カウンセリング 60分3,000円
◆2016年6月14日(火東京都 錦糸町サロン
【体験カウンセリング】アダルトチルドレンまたは不妊カウンセリング 

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