憎まずにはいられない人達 | 産まなきゃ良かったと思う母親たちは最低か?

こんばんは。
心理カウンセラーの加納由絵(かのうよしえ)です。

今日は、仕事で徹夜明けのボケボケ頭に喝を入れながらの投稿です^^;

やっぱり年齢には勝てませんね~。
夜明かし仕事は、テキメンに、顔に 体調に 出てしまいます(汗)

さて。

「憎まずにはいられない人達」について。

母親や親を恨んでいる、アダルトチルドレンの家庭は
ほとんどの場合、その親自身も成長期に精神的な傷を負っていることが多いです。

これを、機能不全家庭やアダルトチルドレンの負のループと言います。

数日前に、某テレビ番組で
「一瞬でも子供を産まなきゃ良かったと思ったことがあるお母さんはいますか?」との質問に
8人中4人の母親が「思ったことがある」と解答したことに対して
ネット上で、この母親たちへのバッシングがスゴかったという事例がありました。

母親は、子供を産んだからと言って、
すぐに本能のままに「母親モード」に入れるものではありません。

育児=育自

子供を育てる過程で、母親は少しずつ「母」となっていきます。

赤ちゃんが1歳なら、お母さんも1歳なのです。

世間は、父親は 妊娠・出産経験がないため
子供が生まれても、
すぐに父親としての自覚が生まれにくいと言われていますが
これは、実は 母親も同じなのです。

生まれて初めて直面する、育児や親として生きる自分に
戸惑い、悩み、不安になり、孤独を感じ

数え切れないほどの挫折や後悔、
自我との妥協や、
次々と容赦なく のしかかってくる現実との対決

24時間絶え間なく続く、数時間おきの授乳による睡眠不足
心身の疲労感、自分で管理できない時間との問題。

仕事で忙しく、育休など論外な育児不参加の夫の無理解
実家からの育児への過干渉など。

健常な精神状態の女性でも、ボロボロになることは少なくありません。

こうした状況の中で
「産まなきゃ良かった」と思う母親の気持ちは、
子供に向けられているワケではないのです。

今、このように苦しい状況に身を置いている自分への不安やツラさが
そのような発想になってしまうだけなのです。

ですが、この言葉を子供に向けて発してしまうと
それは、子供にとっては大きな心の傷になります。

このような母親たちの心の受け皿が、どこにもないのです。

公共の育児・児童相談機関やカウンセリング機関は
探せば、たくさんあります。

でも、母親たちは、なかなか そうした場所に
救いを求めたり、相談をしたりということができません。

たとえ、無料でもです。

その理由は、
「このようなことでツライと悩む自分は、母親失格だ!!」と
自分を責め、追い込んでしまっているからです。

誰かに相談することは、自分の力のなさを さらけ出すことに等しいと
自分を恥じてしまうのです。

似たようなママ友を作ることは、
自分の育児能力のなさを、他者と比較することになると感じてしまうので
自ら進んで、ママ友の輪に入って行こうとも思えません。

一緒にいると、自分の子供が周りの子供たちより
劣っているように感じてしまい、
その原因は、全部 自分の子育て能力の低さが原因だと感じて
自己嫌悪に陥ってしまいます。

これは、アダルトチルドレンとして生きてきた母親に
特に見られる傾向です。

それまでは、母親や世間からの自分への評価を気にしてきたのが
自分が母親になると、今度は 子供の成長、育児が
世間からの評価対象として受け止められてしまうからです。

「この子が、まだ ひらがなが読めないのは私のせいだ!」
「うちの子が、なかなか寝返りをしないのは、私の育て方が間違っているから」

「こんなことも解決できない自分」
「この程度のことで育児でツライと思ってしまう自分」が
とても劣っている、世の中から認められない存在のように感じて
傷ついてしまうのです。

そして、気がついた時には
あなたも、子供から「毒母」と呼ばれる人になっていることに気付き

「こんなハズじゃなかった!!」 と、

再び 親を恨んだり、自分を悔いたり、責めたりの繰り返しになるのです。

「母親のような お母さんにだけは なりたくなかったのに!!」

心の中で、そう悲鳴をあげながら。

このような母親、毒母のことを、「シックマザー」と呼びます。

文字通り、「病んでいる母親」ですね。

母親自信も、また救いを求めて生きていたのです。

アダルトチルドレンの負の連鎖を断ち切る
最善で最大の効果的な方法は
「母親の精神状態のケアと、母親が安心できる育児環境」です。

でも、残念なことに
現代の日本には、その環境がありません。

保育園の待機児童問題にしても、そうですね。

今、育児で悩んでいる母親の親世代、
あなたが「毒母」と呼んでいる親たちの世代は、
育児のために仕事を捨て家庭に入った人も少なくありません。

当時の社会は、それを「常識」と呼んでいたからです。

あなたのお母さんは、
「子供も欲しい」「仕事も続けたい」なんて、身勝手もいいところ。
もっと、母親としての自覚を持ちなさい!!と言っているかもしれませんね。

自分が人生を捨てて、あなたを育てたのだからという
母親からの圧力を感じて、
助けを求めたくても、求められず
追い詰められて、そのストレスが子供に向かってしまうということも。。

世間は、とても身勝手です。
言いたい放題のことを言います。

福島の原発事故の際に、東電の職員が責められ続けましたが
彼らも、また被害者で、被爆者だったという事実には
誰も関心を持ちませんでした。

人は、誰かを憎んだり、責めたりするのは、何故でしょう?

それは、傷付いた自分の心を受け入れるよりも
誰か、他人を責めている方が心が楽だからです。

その人達が悪いということではなく、
人を責めた
り憎んだりしなければならないほどに、
自分の傷付いた心を直視することができないほどに
傷ついて、心が癒えていないからなのです。

人を憎む心のパワーが強ければ強いほど
あなたは傷付いているという証です。

その傷が癒えてくると、あんなにツラかった憎しみの感情も
氷解していくときが訪れます。

「産まなきゃ良かった」と思う母親が最低なのではなく
そういう母親たちを見殺しにしている世の中が最低なのです。

人を責める前に、自分の中の現実に目を向けてみる努力ができたら

素敵な世の中になっていくのでしょうね。

TVで「産まなきゃよかったと思うことある」と答えた母親達は本当に最低なのか
http://spotlight-media.jp/article/267484366253259153

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