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「被災地 傾聴カウンセラーお断り」の過去の経験に学ぶ | 熊本地震 ボランティア


こんばんは。
心理カウンセラーの加納由絵(かのうよしえ)です。

「被災地 傾聴カウンセラーお断り」の過去の経験に学ぶについて。

5年前の、東日本大震災の被災地で、
「傾聴カウンセラーお断り」の張り紙が、たくさん されていたことは
とても有名な話です。

これは、なぜか知っていますか?

人は、心に受けた傷を人に話せるようになるまで
とても長い時間を必要とします。

話すということは、もう一度 その状況を思い出すということです。
これを「想起(そうき)」といいます。

この心の傷の度合いによっては、
フラッシュバックやPTSDを引き起こす可能性もあり、
少しくらい傾聴を学んだ、素人のにわかカウンセラーが
自己満足のためにボランティア気分で傾聴に入っても

それは、ただ被災地の方々の心の中に
土足で踏み込んで、踏み荒らしていくだけで、逆に傷を深める結果となるだけなのです。

以前、私が書いた記事の
心の傷が癒やされるために必要な10段階プロセスにも書きましたが
人が心に受けた傷を、自ら受け入れることができるようになるまでは
気が遠くなるようなプロセスが必要なのです。

グリーフが癒やされる10の段階 
第1段階  ショック状態に陥る  
第2段階  感情を表現する
第3段階  憂うつになり孤独を感じる
第4段階 悲しみが身体的症状として現れる
第5段階 パニックに陥る
第6段階 喪失に罪責感を抱く
第7段階 怒りと恨みでいっぱいになる
第8段階 元の生活に戻ることを拒否する
第9段階 徐々に希望が湧いてくる
第10段階 現実を受け入れられるようになる

グレンジャー・E・ウエストバーグ著「すばらしい悲しみ」より

この10の段階が、数ヶ月の人もあれば、数年の人もあれば、数十年かかる人もあれば
一生かかっても無理な人もあるのです。

この被災による複雑性悲嘆に関する心のケアについては
兵庫県こころのケアセンターでまとめられた
サイコロジカル・ファーストエイド(PFA)日本語版が
大変参考になりますので、
専門的に勉強をされたい方にはオススメいたします。
サイコロジカル・ファーストエイド(PFA)日本語版
http://www.j-hits.org/psychological/index.html

あなたにできる本当のボランティアは、
土足で被災地に踏み込むことではないと思います。

今、自分が置かれた場所で、本当にできることは何か。

それを、もう一度 考えて欲しいと思います。

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